妻の耳鳴りを治したことから、当院の耳鳴り治療は始まりました。
耳鳴りを治していった当時の日々のことを、妻に思い出しながら書いてもらいました。
耳鳴りは、治すことができます。
耳鳴りで苦しんでいる人の参考になれば幸いです。
「耳の近くから聞こえる。。
耳の中から聞こえる。。
頭の中から聞こえる。。
耳を塞いでも聞こえ、目を閉じたら恐くて不安で、本当に首から上をとってしまいたい。。」
私の耳鳴りは、そんな毎日でした。
耳鼻科での検査は、受けましたが、薬も飲みたくなくて我慢の日々を送っていました。
睡眠は、もちろん浅く、やっと眠れたと思えば悪夢ばかりみてしまい、余計心身ともに疲れてしまいました。
いちばん辛いのは、誰にも私の耳鳴りは、聞こえないのでこの辛さをわかって貰えないということでした。
テレビの音が辛い、大きな声が響く、耳鳴りの音で眠れない…ことよりも、可愛い娘の泣き声が響いて耳を塞ぎたくなることが一番辛かった。
私の場合、腎を養生すべき時にしなかったことが大きな原因の一つです。
もともと腎臓が弱いタイプなのですが、生活があまりにも目まぐるしく、休養を取ることをしていませんでした。
その結果、腎臓が疲れてしまったのです。。
あと1つは、長年の睡眠障害。
いつの頃からか、寝ていても疲れがとれないといった悪循環に体は慣れていました。
睡眠は時間ではなくて、質です。
体がガチガチに緊張したまま、布団に入れば深い睡眠なんて得られません。
そんな睡眠を何年も続けてきて、「体はこのままではいけないよ…」と耳鳴りで教えてくれました。
今思うと、そんな長年の緊張が悪いなりにバランスをとっていたけれど、出産という貴重な経験で「ふっ」と緩んだのだと思います。
娘が教えてくれたんです、きっと。
思い起こすと、、、私の耳鳴りは、娘を妊娠する前からもありました。
ただ、気になっていなかったんです。
「耳鳴ってるなぁ~。少し聞き取り悪いなあ…」
こんな程度でした。
それより首肩の凝り、痛みが強く気になっていたので、主人にはそのついでに耳鳴りもあるからと伝え、耳周辺のマッサージをして貰っていました。
まだ耳鳴りが軽かったのでそれだけで、楽になっていたのを覚えています。
辛くひどくなったのは、娘を出産後です。以前のように耳周辺のマッサージをして貰ってもたいして楽にならず、主人に「よくならないよ‼」と強く当たってしまっていました。
そして、、、
産後ひと月たったころから、耳の詰まりがひどくなり、その後ジェット機の様な爆音がはじまりました。
大きな音は頭の中にがんがん響き、会話もマンツーマンでないと辛くなりました。
聞き返すことも増え、家族に何回も聞くと大きな声や強い口調で言われるので聞こえているふりをするようにもなりました。
あとは、自分からの会話も減ったように感じます。
TVは、気が狂いそうになるのでなるべく消してもらいました。
頭が鳴ってるのか耳が鳴ってるのか全くわからなくなり、辛くて辛くて一人でいると自然と涙が出てきました。
でも産後することは山ほどあり仕事も復帰していたので、義務と惰性で動いていた日々でした。
もちろん不安が強くなっていたので、イライラしたり神経過敏になっていたのは自分でもわかりました。
眠りも浅かったので、一日の終わりがどこなのか区切りがなかったように思います。
主人に自律神経を調整して貰ったのは、その頃でした。
普通に首をマッサージするだけでは改善しないので、新しい治療法を試してくれました。
頭やコメカミを優しく揉んでくれるマッサージです。
気力が落ち、心身ともにいっぱいいっぱいだったので、頭を気持ち良く揉んでくれるのは嬉しかったです。
いつも寝る前に揉んでもらい、そのまま眠っていました。
1週間位たったころでしょうか、、、
耳鳴りに意識がいかない時間があることに気がつきました。
耳鳴りが気にならない時間が出てきたんです。
でも聞こうとすれば、耳鳴りは確かに鳴っています。
そうした変化が出てきました。
主人曰く、「その頃から耳が鳴ってる…辛い…という私の訴えが減ってきた」そうです。
自律神経の調整に加えて、背骨沿いのマッサージも毎日して貰いました。
毎日といっても10分のときもあり1時間のときもありバラバラですが、時間を見つけて背中を緩めて貰いました。
そんな日々を送っているうちに、まず気力が出てきました。
だんだん、体が緩むということも思い出してきた感じがしました。
長く忘れていました、本当に。。。
朝起きたときの感覚も以前と変わってきて、目覚めた時から気になっていた耳鳴りも忘れていることに気がつきました。
この頃には、主人にマッサージしてもらうことは少なくなっていました。
胸開きのポーズで調整が出来るようになっていたのです。
毎日のウォーキングも加わり、体が変わってきた実感がしてきた頃には、耳鳴りなんてほとんど忘れているようになりました。
はじめに、主人に自律神経を調整してもらい、耳鳴りを忘れている時間が出来ました。
毎日、頭と背中をマッサージしてもらっていたら、いつのまにか気にならなくなっていました。
気力も出てきました。
気力が出たので、「もっと良くなりたい」という欲も出て、胸開きのポーズを始めました。
そうしたら、よく眠れるようになりました。
深く眠れているのが自分でもわかるようになりました。
感情の変化もかなり出てきました。
耳鳴りの不安感はほとんどなくなっていました。
そして、時間のゆとり心のゆとりが出来てきたので、足揉みのスクールに通いはじめました。
この頃は、主人の治療はだいぶ減り、ストレッチポールにはまって一日に何回ものっていました。
すーらく茶は2リットルは毎日飲んでいました。体が欲していたんです。
ゴミを出しているから、流して流して。。と。
人間の体は、本当によく出来ています。
私はよく川の流れに例えますが、ゴミが入ってきても流れていないと滞ります。
耳鳴りもその滞りの一つなんです。
ゴミを流せるようになれば、耳鳴りは治ります。
水分摂取と胸開きのポーズを続けることで耳鳴りがなくなり、最後に残った詰まり感も今はありません。
「いつからピタッとなくなったのか?」と考えるとはっきり覚えていないほど、気がつけばなくなっていたんです。
今では、私の耳は快調です‼