心ってどこにあるのでしょう?
前回の記事では、「目に見えない形で存在している」とお伝えしました。
では、具体的な場所はどこなのでしょう?
心は、根本にあるのでしょうか?
いえ、違います。
もっと正確に言うのならば、心は根本です。
人間という存在の根本が、心です。
私は、20年以上にわたって多くの人たちを治療してきて、そのことが分かってきました。
人を根本から治そうと思ったら、体だけの治療では行き詰まります。
心が疲れていたら、体の疲労は取れません。
心が悲しんでいたら、体は元気になれません。
心に怒りがくすぶっていたら、体の力は抜けません。
メンタルセラピーで心が綺麗になると、体は自然と変わります。
心が軽く、柔らかくなれば、体のこわばりも解け、柔らかい筋肉になります。
そうなったら、あとはもうマッサージでどんどんほぐせるようになります。
(当院では、体と心の両方に施術します)
逆は大変です。
体から心を変えるのは、とても大変です。時間もかかります。
何千人もの人を治療してきて、ようやく分かってきました。
体と心は表裏一体というけれども、その二元論は少し違います。
たしかに、このように区分すると分かりやすいです。
体:表側。目に見えるもの。
心:裏側。目に見えない。
しかし、これは区分でしかありません。
この考え方では、心の力強さに気づくことはできません。
そう、心はとてもパワフルなのです。
メンタルセラピーで心に染み込んだ邪魔なものが解消されると、心の素晴らしさを強く感じます。
深い母性
陽だまりのように温かい心
華やかで美しい心
強く輝く心
こうした素晴らしい心が、施術をすることで、その人の奥から現れます。
私はいつも深く感動します。
そしてそのたびに、心の偉大さを強く感じます。
これこそが、人間の根幹だ、と。
そう、心はどこかにあるのではなく、人の根幹なのです。
頭や胸など、どこかに部分的に存在しているのではありません。
心は、人そのものです。
心は、偉大で、美しく、パワフルです。
このことに気づくことができれば、どんな悩みも痛みも、快方に向かいます。